プレスリリース

英国にて、当社技術・サービスを活⽤したダイキンUK社の製品が販売開始

2025年11月19日


 当社の欧州連結子会社であるInformetis Europe Ltd.(英国ケンブリッジ:Managing Director 阿部友一、以後IMTE)は、このたび、Daikin Airconditioning UK Ltd.(英国ウェイブリッジ:取締役社長 三木知嗣、以後DAUK)による、当社技術を活用したBudget Controlサービス搭載のヒートポンプ製品ラインナップ『UP Series』の販売開始についてDAUKと共にホームページにて公開いたしました。


Daikin UK service web page
https://www.daikin.co.uk/en_gb/residential/products-and-advice/productcategories/ controllers/up-series.html
Informetis Europe web page
https://www.informetis.co.uk/smart-occupancy-detection


英国の市場背景

 英国では、新築住宅や建物へのガスボイラーの設置が「Future Homes Standard 2025」により事実上禁止されます。これは、英国政府のネットゼロ目標達成に向けた取り組みの一環であり、住宅の脱炭素化を推進するため、よりクリーンな暖房技術への転換を促すためです。また、家庭でのヒートポンプ導入を促進するため「ボイラー・アップグレード・スキーム (Boiler Upgrade Scheme, BUS)」という補助金制度も設けられています。

 このような動きから、2024年には英国のヒートポンプ市場全体が大きく成長しており、前年比で63%の販売増を記録しました。(UK HPA: Heat Pump Associationより)

当社技術活用のBudget Controlサービスについて

 Budget Controlサービスは、ヒートポンプ設置家庭に取り付けた当社の電力センサーで測定したデータとNILM*1分析技術を応用し、家電等の使用状況から、不在、就寝時等家庭内での「人の活動レベル」が低いタイミングを推定し、そこでのヒートポンプ設定温度を適切に制御*2するなど、消費者の電力料金を削減、最適化することを特徴としたサブスクリプションサービスです。さらに活動レベル推定だけでなく、太陽光発電がある家ではその発電状況に応じて適切に稼働を制御します。また、時間帯別料金などの電力価格が変動する料金メニューや、将来的なデマンドレスポンスによる節電要請にも、クラウド上の設定を通じて対応することができます。クラウドベースのサービスであることから、電力市場の仕組みの変化に応じて、最適化機能(AI)を継続的に進化させることが可能です。

*1:NILM(Non-Intrusive Load Monitoring)とは、電力を消費する機器等を直接計測せずに、主幹と呼ばれる家の全体電力から、その電力量や動作時の特徴をヒントに家電ごとの消費電力を間接的に個々に推定する技術です。

*2:英国などの欧州寒冷地では、冬場はボイラーやヒートポンプなどの給湯設備を完全に停止させると水道管が凍って破裂することがあるため、一般的に不在でもヒートポンプ稼働を継続させます。外出時にこまめに設定温度を変えるユーザーは多くなく、これを「人の活動レベル」推定から自動制御することで、電力料金削減メリットが大きくなります。

今後の展望

 本製品/サービスは、新築住戸のみならず既存住戸にも導入可能であり、買い替え需要も対象となりますが、英国では、新築住宅の年間供給戸数(完成戸数)のみに着目しても、近年約18万戸から20万戸前後(市場データからのDAUK分析)で推移しております。

 当社は、英国ヒートポンプ市場でトップシェアを争うDAUK社と協業し、DAUK社が販売するヒートポンプに対して、クラウドを活用した制御サービスを提供いたします。 今後見込まれる導入規模の拡大に対応できるよう、当社として適切なサービス提供体制の構築を進めてまいります。

■インフォメティス株式会社について

インフォメティスは「エネルギーデータの力で、暮らしの未来を変えていく。」をミッションに、[エネルギー × AI]をコア技術に、エネルギー最適化ソリューションを提供することで、日本、そして世界にカーボンニュートラルを社会実装することを目指す企業です。

■会社概要

社 名 : インフォメティス株式会社

所在地 : 〒105-0012 東京都港区芝大門1‐12‐16 住友芝大門ビル2号館

代表者 : 代表取締役社長 只野 太郎

上場       : 東証グロース市場(証券コード281A)

事業内容: エナジー・インフォマティクス事業(エネルギー関連データを独自のAIで解析して省エネルギーと快適生活の実現をするスマート・リビングサービス、エネルギーの運用効率の最適化を実現するエネルギー・マネジメントサービス、エネルギーデータ等を利活用した新サービスの創出)

設 立 : 2013年4月8日

U R L   : https://www.informetis.com/

当社スぺシャルムービーを公開いたしました

2025年11月13日

家庭の電力データを読み解き、家電の使用状況などから“暮らしの変化”を察知する技術により、電力のGXと共に、人々の暮らしをより豊かにしていく当社のテクノロジーを描くスペシャルムービーの第1弾を公開いたしました。
 

第1弾は、離れて一人で暮らす父親の生活習慣の変化を、電力データによって気づいた娘が心配して実家に帰り、暖かな時間をともに過ごすストーリーを通じて、エネルギーデータがサインとなって、親子の絆を結びつけることを描いております。本ムービーには「暮らしを見つめる目が集まれば、社会をもっと、やさしく、心地よい場所にすることができる。」という当社の想いが込められております。

スペシャルムービーの公開とあわせて、スペシャルサイトも開設いたしました。
スペシャルサイトでは、当社のサービス紹介のほか、スペシャルムービーのフル・バージョンも公開しております。
 
スペシャルサイトURL
https://www.informetis.com/pr/sign/
 
当社は、2026年から全国で設置が始まる次世代スマートメーターの高精細データ利活用分野において、独自の人工知能(AI)をはじめとするIT技術を活用した最先端のNILM(機器分離推定技術)を圧倒的な強みとしております。
この技術は、それぞれの家電で異なる電流波形の特徴を利用して、その波形を機械学習で識別し、エアコンや冷蔵庫、テレビなどの各家電がいつ、どれくらい電力を使ったかという内訳をリアルタイムで推定することを可能にする技術です。
 
これにより、電力の課題である需給バランスの最適化を供給側からだけではなく、消費者側からも意識、行動の変化を促し、エネルギーの効率利用化を推進していくことを目指しております。
さらに、単なる電気使用状況の見える化や省エネ支援にとどまることなく、NILMのライフログデータ的な側面を活用することで、スマートホーム、高齢者見守り、デマンドレスポンス支援、蓄電池制御など、様々な分野で暮らしの未来の新常識を創造してまいります。
 
日本のみならず、世界の国々が脱炭素への動きを加速している中で、当社は「エネルギー×AI」をコア技術として、CO2排出量の少ない再生可能エネルギーを増やし、世界のカーボンニュートラルの実現を目指すとともに、持続可能な社会基盤の確立・発展にも貢献してまいります。

本ムービーならびにスペシャルサイトを通じて、当社の想いが皆様に届くことを期待しております。

今後、スペシャルムービーの第2弾、第3弾も順次公開を予定しております。
公開につきましては、本サイトでお知らせいたしますので、ぜひご覧ください。

弊社技術を活用したサービスが日経クロステックNEXTで紹介されます

2025年10月8日

弊社グループ会社である株式会社エナジーゲートウェイのパートナー企業であり、NILM(機器分離推定)技術を活用したヘルスケアサービスを提供するMBTリンク株式会社が、10月16日(木)から17日(金)まで東京国際フォーラムにて開催される「日経クロステックNEXT」に出展いたします。

ブースでは、家庭の電力データに基いた生活リズムを分析し、見守りやヘルスケアに役立つサービスが紹介される予定です。

エナジーゲートウェイとの協業を通じ、弊社の技術がヘルスケア分野へと展開されている事例を、この機会にぜひご覧ください。
https://www.mbtlink.com/news/nikkei-xtech-next-2025-tokyo-exhibition/
https://ers.nikkeibp.co.jp/user/contents/2025z1016xtnt/index.html