プレスリリース

電力系統の課題解決のためENECHANGE株式会社と協業を開始

2025年5月15日

DR及び需要家向けサービスの相互連携に関する覚書の締結

 インフォメティス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:只野 太郎、以下「インフォメティス」)とENECHANGE(エネチェンジ)株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:丸岡 智也、以下「ENECHANGE」)は、電力系統の課題解決のために両社が保有するサービスを相互連携を行うことを目的とした協業に関して、「DR及び需要家向けサービスの相互連携に関する覚書」を締結したことをお知らせします。

◼︎協業の背景

 インフォメティスは「エネルギーデータの力で、暮らしの未来を変えていく。」をミッションに、[ エネルギー × AI ]をコア技術に、エネルギー最適化ソリューションを提供することで、日本、そして世界にカーボンニュートラルを社会実装することを目指す企業です。一方、ENECHANGEは、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、2015年4月の創業以降、消費者向けに電力・ガス会社の最適な選択をサポートする「エネルギープラットフォーム事業」と、電力・ガス会社向けにクラウド型DXサービスを提供する「エネルギーデータ事業」を展開しています。

 電力系統が抱える課題を解決するためには、電力消費量を柔軟に調整するDR(デマンドレスポンス)やVPP(バーチャルパワープラント)の活用が重要です。両社は保有するサービスの相互連携・協力し、必要な情報の提供や協議を行うことに合意いたしました。

協業の第一弾として、ENECHANGEのDRサービスである「エネチェンジクラウド DR」にインフォメティスの簡易電力使用状況見える化サービス(NILM Lite)を提供いたします。インフォメティスは既に自社サービスであるBridgeLAB DRにおいてこのサービスを展開中ですが、この協業により、日本国内におけるDR普及をさらに促し、DRへ参加する需要家を増やすことで、社会全体の安定した電力供給の実現、再生可能エネルギーの活用による持続可能なエネルギーシステムの実現に貢献してまいります。また、DRサービスの提供機能においても、相互に独自機能の連携を行う方向で協議をしております。

◼︎インフォメティスの「簡易電力使用状況見える化サービス(NILM Lite)」について

 「簡易電力使用状況見える化サービス(NILM Lite)は、各ご家庭に設置されているスマートメーターから得られる30分単位の電力使用量データを、AI技術を用いて5種類(冷暖房、冷蔵庫、待機電力、照明、その他機器)のカテゴリーに分離し、1日毎に、機器別の電力使用量を推定することにより、ご家庭内の電力使用状況を分かりやすく把握できるようにします。このデータを元にした需要家プロファイリング等の機能拡充も進められており、小売電気事業者のDR発動合理化や、料金プラン策定などにも貢献するサービスとなっております。

◼︎ENECHANGE株式会社

社 名      :ENECHANGE株式会社 

所在地 :〒104-0031 東京都中央区京橋3−1−1 東京スクエアガーデンWeWork内14階

代表者 :代表取締役CEO 丸岡 智也

事業内容:ENECHANGE(エネチェンジ )は、 「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、脱炭素社会をデジタル技術で推進する脱炭素テック企業です。2015年創業、2020年東証マザーズ(現 東証グロース)に上場(証券コード4169)し、「エネルギーの4D(自由化・デジタル化・脱炭素化・分散化)」分野でのSaaS事業を中心に急成長を実現しています。当社のルーツは、自由化先進国のイギリス・ケンブリッジでの電力データ研究所にあり、エネルギーデータの解析技術とグローバルなネットワークが特徴です。

設立  :2015年4月 

URL  :https://enechange.co.jp 

◼︎インフォメティス株式会社 会社概要

社 名  : インフォメティス株式会社

所在地  : 〒105-0011 東京都港区芝公園一丁目8番20号

代表者  : 代表取締役社⻑ 只野 太郎

事業内容 : エナジー・インフォマティクス事業(エネルギー関連データを独自のAIで解析して省エネルギーと快適生活の実現をするスマート・リビングサービス、エネルギーの運用効率の最適化を実現するエネルギー・マネジメントサービス、エネルギーデータ等を利活用した新サービスの創出)

設 立  : 2013年4月8日

U R L      : https://www.informetis.com/

BridgeLAB DRに新機能を追加

2025年4月9日

需要地点情報マスタ登録機能、DR要請の業務関係者周知メール自動配信機能など、より安全で実用的な運用支援を実現

 日頃より小売電気事業者様にて、高圧法人需要家様向けおよび低圧需要家様向けにもご活用いただいておりますクラウド型デマンドレスポンス支援サービス「BridgeLAB DR」(ブリッジラボディーアール)に、新たな機能を追加いたしました。

 デマンドレスポンス(通称:DR)に関わる業務は多岐にわたり、小売電気事業者様で必要となる作業も多い中、「BridgeLAB DR」では、これまでも「導入の容易さ」と「ご担当者様の業務負担軽減」を最大の特徴としてまいりましたが、このたび、より簡易なオペレーションでご導入頂けるべく、機能を拡張しております。

■ 新機能の概要
 今回のアップデートにより、「BridgeLAB DR」は、以下の新機能を提供します。
1. 需要地点情報マスタ登録機能のアップデート
 今後の機能拡張や小売電気事業者様での運用効率化に向け、需要地点の情報を一元管理する機能をユーザー解放し、柔軟な対応が可能になりました。これにより、最短10分程度の所要時間で、WEBアプリからの需要地点情報の更新が行えるようになりました。

2. 業務関係者周知メールの自動配信機能
 DR発動時の情報を、ご担当者様が個別に作成し業務関係者に送信する手間を省き、システムから自動でメール通知出来るようになりました。 ご担当者様の業務負担をさらに軽減し、かつ周知の抜け漏れを防止します。

3. DR要請メール配信結果ダウンロード機能
 標準機能として、需要家様へ送付したDR要請メールの到達率や、迷惑メール設定などにより受信されなかった件数等をWEBアプリで確認できるようになりました。

4. 二要素認証
 オプション機能として二要素認証を導入し、WEBアプリのセキュリティを強化いたしました。


■ BridgeLAB DRについて
 BridgeLAB DRは、従来のDR運用で課題となっていた「属人対応」や「判断遅延」、「AI予測頼りの限界」などに対応する、現場起点のクラウド型DR支援システムです。コンサルティングではなく、天気予報情報も加味したAIによる電力需要予測システムによる自動化と即時性を追求し、人的コストの削減と収益性の向上を同時に実現します。

【ご参考】BridgeLAB DR WEBアプリ画面イメージ
BridgeLAB DR ログイン画面

DR発動予約画面

DRエントリー画面

こちらのリンクで詳細を説明しております。
デマンドレスポンス(DR)支援サービスページ
BridgeLAB DR紹介動画(YouTube)

■ こんな小売電気事業者様におすすめです
・DR導入を前向きに検討しているが、自社システムに手を入れるのは困難
・人的リソースも限られている中、担当者の負担は増やしたくない
・DR対応の精度とスピードを向上させたい

■ BridgeLAB DRサービス導入の背景と目的
 再生可能エネルギーの導入拡大やエネルギー価格の高騰により、電力需給の調整がますます重要視されています。私たち​インフォメティスは、これらの課題に対応するため、「BridgeLAB DR」の機能強化を進めてまいりました。​新機能により、小売電気事業者様はDRの発動をさらに簡便に行うことができ、需要家の電気料金低減や電力の安定供給に貢献します。

 私たちインフォメティスは、今後もエネルギーデータ解析技術(NILM)を活用し、​「BridgeLAB DR」のさらなる機能拡充を通じて、電力業界の課題解決に向けたソリューション提供とともに、脱炭素社会の実現と持続可能なエネルギー利用に貢献してまいります。